純銀の熔解 - インゴットを作る
銀の加工 ①銀を熔かす
銀を熔かして、シルバーリングやペンダントの材料となる銀棒や銀板を作ります。
- 銀笹の販売あります
- 純銀の笹を100グラム単位で販売します。*価格は相場により変動します。現在入荷待ちです。
銀の塊(インゴット)の作り方
手作りでシルバーアクセサリーを作るには角材や丸線、平板が必要です。各種銀材の基となる塊(インゴット)を作ります。
*手作り体験では用意した銀棒からペアリングを手作りしていただくので熔解作業はありません。
- 純銀の笹吹き
- シルバーアクセサリー作りの銀材作りで用意するのは「笹吹き」と呼ばれる純銀の粒。笹吹きは小さな粒状で、一粒0.1~2.0gくらいです。
- 銀の重量を計る
- アトリエトントンの手作りペアリング体験用に約20g熔かします。手持ちのシルバーやゴールドのアクセサリーを熔かして加工する時も10g以上あると作業しやすいです。
- 皿チョコ(熔解皿)
- 銀(Ag)と銅(Cu)を熔解皿へ入れます。ホウ砂を入れて熔解皿へのくっつきと酸素の侵入を防止します。
シルバー925や950の銀合金を作る時は、酸化しやすい銅を先に皿へ入れ、上に純銀をのせて、ホウ砂をかけて加熱します。
銀を加熱する
ブローパイプで銀を熔かします。火をあててしばらくすると銀の粒が熔けだし、ひとかたまりになります。
- 着火して火力を調節
- 熔解皿に入れた銀地金をガスバーナーの炎でゆっくり加熱して溶かします。銀の融点は、純度により異なります。
- 銀は900℃以上で熔ける
- 純銀の融点は、約962℃
シルバー950は、約930℃
シルバー925では、約915℃で溶けます。 - 銀が高温になり完全に溶けて液状になると、熔解皿の中でくるくると回りだします。この溶けた状態を「湯」と呼びます。
- 脱酸
- 銀は加熱すると酸素を取り込み、そのままではインゴットに空洞ができます。黒鉛棒等で銀を混ぜて酸素を吸収します。黒鉛棒の代わりに割り箸を使ってもいいです。
銀を流し込み、インゴットを作る
熔かした銀は「あけ型」に流します。縦型と横型があります。
木材や炭の上で固まらせたり、固まる直前に塊を皿から取り出すこともできますが、あけ型で成形するとその後の加工が楽です。
- 温度を保ちながらあけ型に近づける
- 熔かした銀を流し込むあけ型の内側に油を薄く塗り、先に熱しておきます。鋳込み時に湯(銀)の温度を下げないようにします。ガスバーナーの炎を当て続けながら、湯の温度が下がらないように熔解皿をあけ型に近付けます。
- 鋳込みは、慌てず、慎重に!
- あけ型の上に熔解皿を近付け、熔かした銀を一気に流し込みます。鋳込み作業は慌てず慎重におこないましょう。作業環境を整えておくことが、成功と事故防止になります。鋳込み後の銀の塊に「す」が無ければインゴットの完成です!
- 塊を取り出す
- あけ型から銀を取り出し、水で冷やします。銀の塊は、金づちで叩きローラーで延ばして、シルバーアクセサリー作りに必要な棒や板へと加工します。
- 火器取り扱いの注意
- 銀の熔解やロウ付け(熔接)は、シルバーアクセサリー作りに欠かせない作業です。リングやペンダント等アクセサリーのロウ付けは、カセットバーナーのハンディガストーチで手軽にできますが、安全対策をきちんと行い作業しましょう。自分で火を使う場合は、火災・爆発等の事故防止のため、ガス溶接技能講習の受講をおすすめします。
*熔解作業は火災や火傷等の危険を伴います。本ページの内容を参考に作業して、火災や事故、火傷等が起きてもアトリエトントンは責任を負えません。
お手持ちの金または銀のアクセサリーを熔かして、他のデザインに作り替えることもできます。
熔かして加工する基本工賃は30,000円~です。新しく作るジュエリーのデザインにより、追加料金がかかります。
仲良しのお友達や恋人と手作りに挑戦しませんか?
アトリエトントンのペアリング体験コースでは、熔かした銀の棒から「鍛金(たんきん)技法」で指輪を手作りします。
銀棒を曲げたりロウ付けして、その日のうちにできあがった指輪を持ち帰れる本格的な「ペアリング作り」です。金属を叩いて延ばして仕上げる昔ながらの手法で、純銀粘土やワックス(ロストワックス製法・鋳造)とは異なります。
アトリエトントンの手作り工房は手作りを楽しめるように1組の予約制です。おひとりからお友達と1~4人まで一緒に手作りできます。
ご予約&お問い合わせは、電話・メール・インスタグラムDMで受付けています。