ジュエリーの歴史 ヨーロッパ

西洋のジュエリー

紀元前3千年頃には地中海沿岸で、宝飾加工技術が発達しはじめます。貴金属や宝石を使用したジュエリーが作られ、身分の高い人々の権威の象徴、装飾品として用途が広がりました。

庶民もジュエリーを身に着けましたが、身分の高い人たちとは財力が違うので、ガラス製のビーズや卑金属の安価な材料が使われたようです。

テルマエ?
それは、指輪にはまっていた宝石が、入浴中にとれて流れてしまったもの。当時のローマ人は、慌ててお風呂の底を探したりしたのでしょうか。
既に、ほぼ現代と同じ用途のジュエリーが存在しているのです。
指輪はハンコや結婚の証
実用的なジュエリーもありました。
印章(ハンコ)リングは、シーリングワックス(蝋)や粘土に押して、行政や商取引証明のハンコとして使われました。
現代と同じく、印章はとても大切なものとして扱われ、腰からぶら下げたり、ペンダントにしたりと肌身離さず持ち歩かれました。

中世のジュエリー 信仰と権力

中世のヨーロッパでは、時代に合わせて宗教色の濃いジュエリーが作られます。キリスト教の祈祷用、教会奉納用の宗教用具に、宝石や貴金属が使われました。ロザリオもこの時代に普及したアイテムです。

しかし13世紀頃になると、そんな雰囲気に飽きてきたのか、王侯貴族は自分を飾りたてるための豪華なジュエリーを身に着けるようになります。

フランス、イギリス、スペインなどでは、庶民に対して、倹約と身分階級の規定のため、ジュエリー規制令が出されました。個人のおしゃれが社会的に制限されていたのです。

男性のためのジュエリー
西洋文化におけるジュエリーのはじまりは、王侯貴族の男性からでした。おしゃれのためではなく、権力や財力を見せつけるために、きらびやかなブローチや勲章、宝石を縫い付けた衣装で着飾りました。しかし、中世の後期になると、貴族の女性も当時のドレスの流行に合わせて、髪飾りやネックレスなどのジュエリーをふんだんに身に着けるようになります。ベルトやガーター(腰につける飾り)、ブレスレットも流行しました。

ルネサンスから18世紀

ルネサンス期は、時代と同じく華やかなジュエリーが登場します。

エナメル彩色にカラード・ストーンをちりばめた、色とりどりのジュエリー。細工師の技術が芸術にまで高められ、デザインを楽しむ時代となりました。

17世紀には宝石のカット技術が向上し、ファセット・カットの宝石そのものを味わうデザインが流行ります。

世界各地に西洋が進出した18世紀。ブラジルとインドの鉱山でダイヤモンドが産出されると、一気に西洋の貴族社会でダイヤモンド・ジュエリーが流行します。そして、ブリリアントカットの発明により、目もくらむようなダイヤモンドの輝きに、人々はますます魅了されました。

昼間用と夜の社交界用のジュエリーを区別して身に着けるようになったり、イミテーション・ジュエリーが登場したり、女性の美しさを引き出すためのジュエリーデザインが人気を得たりと、新しい感覚が芽生えた18世紀。現代のジュエリー事情とほぼ変わらない様子が伺えます。

近代・アンティーク
昔のジュエリーをすべてアンティーク・ジュエリーと呼ぶわけではありません。
1800年代初頭から1930年頃までの、主にイギリスで作られたジュエリーを指した言葉です。
ジョージアン
1800年頃から1837年までの頃に作られたものを指します。
高価な金をなるべく豪華に見せるため、細い線や薄い板を駆使した、精密な細工のジュエリーが作られました。
ボリュームたっぷりに見えますが、身に着けると見た目よりずっと軽いので驚かされます。
ビクトリアン
ビクトリア女王の即位1837年に始まり、女王が亡くなる1901年までの64年間の頃に作られたジュエリーをビクトリアンと呼びます。
産業革命、ゴールドラッシュ、中産階級の誕生、万博の開催など大きな社会変化があり、ジュエリーも変わります。
金が大量に産出されたことでゴージャスなデザインになり、ジュエリー製作にも機械が導入され、大量生産が可能になりました。
中産階級の台頭
上流階級の間ではビクトリア女王をお手本に、リボンや花モチーフのロマンチックなジュエリーが流行します。
また、女王が喪に服しジェットという樹木の化石を身に着けると、様々な服喪を示すモーニング・ジュエリーがはやりました。
豊かな中産階級の人々も積極的にジュエリーを身に着けます。メッセージを込めたリガード・ジュエリー、カメオ、古代の復元ジュエリーが注目されます。
しかし上流階級並みのジュエリーには手が届かず、シルバー・ジュエリー、金メッキ、鉄鉱石で作ったマルカジット、シェルカメオなど、安い素材や手法が登場しました。
エドワーディアン
1880年頃から1915年頃までのエドワード7世の時代のジュエリーを指します。
細かく加工されたプラチナの台座に、ダイヤモンドや真珠が整然と配置されたデザインが特徴。端正でわかりやすいジュエリーで、日本人が最も好きなアンティークだそうです。
この時期には、フランスでカルティエ、ショーメ、アメリカでティファニー、ロシアでファベルジェなど、個性的で技術の高い名門宝石店・工房が活躍しました。
アール・ヌーボー
エドワーディアンとほぼ同時代、ヨーロッパの芸術が日本の影響を受けたジャポニズムの流れは、ジュエリーの世界にも及びました。
アール・ヌーボーを代表する芸術家ルネ・ラリックは、ガラス・デザイナーとしても有名ですが、奇抜で美しいジュエリーを生み出します。ジャポニズムらしい非対称の構図や流れるような曲線が、人々を魅了しました。
アール・デコ
第一次大戦後、世の中の動きにつれてジュエリーも変化します。
働く女性が増え、自分のファッションに合うジュエリーを選び購入するようになりました。幾何学模様のくっきりしたデザインが好まれ、日常生活での使いやすさも考えられました。
また女性の社会進出に伴い、かわいいブレスレットのようなジュエリー・ウォッチや、宝石を使った化粧道具入れなどが現れました。

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