経済的視点からみるダイヤモンド
所有する喜びと、生命の維持に必要なもの
数十年前は、ダイヤモンド価格は上昇傾向で価格が下落するイメージはなく、資産と考えられて楽しんだ後もそれなりの価値が残ると考えられましたが、ある時期よりデビアス社のダイヤモンド流通量に変化があり、流通量と価格が変化しました。 現在、投機目的でダイヤモンドを購入する方は少ない思います。お店のショーケースに並んだダイヤモンドには、店舗運営費や広告費、人件費等が販売価格に加算されたうえ、以前のようにダイヤモンド相場の上昇がnなければ利益を得るどころかマイナス(一部の希少価値の高いダイヤモンドは除く)になってしまいます。楽しくダイヤモンドを探しましょう。
- マルクス経済学
- 「資本論」の著者、カール・マルクス(Karl Marx:1818~1883)は、資本主義を批判し、社会主義を唱えた人物。資本論でブラジル・ダイヤモンドを例にだし、「生産するのに要した労働の量によってものの価値が決まるから、ダイヤモンドの値段が高いのは当然である。もし、豊かな鉱山があれば、採掘の効率がよく労働量力は少なくダイヤモンドの価格は下がるであろう。さらに、もし、少量の労働で石炭がダイヤモンドに変えられるなら、その価値は煉瓦並みに下がるであろう」と論じた。
- 価値と必要性
- 私たちは、「水」無しで生活することはできませんが、ダイヤモンドは生命活動の維持に直接必要ではありません。 しかし、ダイヤモンドを所有しに身につけることで満足感と喜びを得ます。
- ダイヤモンドの希少性
- 古典経済学者の始祖、アダム・スミス(Adam Smith:1723~1790)が国富論を著した。彼は、産出が僅かで稀にしか得られないものは価値が大きいという希少価値説の例としてダイヤモンドを挙げ、貿易商人タヴェルニエの話を紹介している。
ジュエリーの買い取り価格 購入時と売却時の価格差
購入した宝石を買取店に持ち込み、買取りの査定を金額を聞いたら「購入金額の何分の一」にしかならなかったと聞くことがあります。 ジュエリーの小売販売価格には、宝石と貴金属の価値に加えて、加工費と人件費、一般管理費や広告費等の費用が含まれるからです。また、買取りしたお店はジュエリーを再加工や転売で利益を得なければなりたちません。
- 使用後も値段の付くダイヤモンドジュエリー
- ジュエリーの資産性とは、購入時の金額がそのままの資産価値として残るものではありません。また、急いで現金化を希望すれば、相場よりも低い価格で売却するかもしれません。宝石の資産性は十分に身に着けて楽しんでも価値が残るものと考えましょう。たとえ何度も身に着けてゴールドやプラチナのリングがキズだらけや、チェーンが破損したとしても、貴金属の価値は残ります。身の回りのものでいえば、パソコンや家電や洋服等は年数や破損の状態により換金や買取り自体が難しくなります。
- 価値はあなた自信が決める
- 宝石は何回身に着けるかで、使用価値が変わります。そしてたくさん使用しても宝石は破損しない限り価値が残ります。楽しみ方は人それぞれで、たとえ身につけなくても大切な方からいただいたジュエリーを所有していることで喜びと満足感を得ることもできますし、実際に着用して楽しむこともできます。タンスにしまわずに絵画のように飾っておける額縁タイプのジュエリーケースもございます。
購入金額は高価だけど、1日あたりの使用料はいくら?
ダイヤモンドはとても高価でが、ダイヤモンドは耐久性の高く取り扱いが楽で宝石です。ダイヤモンドとダイヤモンドぶつけなければ通常はキズつきません。何十年どころか、何百年も、変わらず輝き続けます。何度も身に着けて楽しんだダイヤモンドを、自分の子孫まで引き継いだとしたら、そのダイヤモンドはむしろ割安だったと思えるでしょう。 購入価格を使用回数で割り、1日あたりの単価を計算すると、結果的に「毎日のコーヒー代より安い」という日が訪れます。
- 長い時間を旅をしたダイヤモンド
- 私達がダイヤモンドと一緒にいられる時間は、ダイヤモンドにからみたら僅かな一時かもしれません。実際約45億年といわれます。せっかく出会ったのですから、たくさん楽しみましょう。
- 資産価値としてのダイヤモンド所有する
- 現在では投機対象としてのダイヤモンドの購入は、一般的ではありません。お店で販売のダイヤモンドには、店舗運営費や広告費、人件費などがダイヤモンドに加算されてしまうから。儲けるのは非常に困難です。儲けるどころか、買い取り価格は当時の何分の1なんて話も耳にします。それでも換金はできるので、日本のような島国ではない、大陸の人々は宝石や貴金属を身につけていざという時の資金に当てるのでしょうね。ダイヤモンドを売却したら儲かると考えて査定してもらうと、このような状況にならない様に、楽しくダイヤモンドを探しましょう。陶器対象のダイヤモンドでないなら、それほどグレードに神経質にならず身に着けて楽しめれば良いと思います。
手持ちの資金がなく「いざ」という時には、換金しやすいゴールドやプラチナの貴金属で作られたダイヤモンドジュエリーは手軽に現金にかえることができます。幸運にも換金する必要に迫られなかったら、次の世代にダイヤモンドジュエリー引き継げばとても喜ばれでしょう。