ブータブルUSBの作成 - 初心者パソコン製作記 第4回
WindowsOSインストール用USBメモリを作る
コマンド画面での作業が上級者に見えるブータブルUSBの作成。パソコンに詳しくなった雰囲気を体験できます。
- ブータブルUSBのメリット
- DVDドライブを搭載しないパソコンにも、OSのインストールが可能。
- ブータブルUSBのデメリット?
- インストールするパソコンが1台だけなら、わざわざ作る必要がない。
- 注意事項
- USBブートに対応したマザーボードでなければ、作ったUSBは使えません。
- 参考画像のドライブ文字などは、お使いの環境によって変化します。
- アトリエトントンでは故障や不具合、データの消去など一切責任持てません
- チャレンジする方はご自分でも調べて、自己責任で手作りを楽しみましょう。
- ブータブルUSBの作成方法もほかにもあります。ひとつの参考としてご覧ください。
- ブータブルUSBの作成に使用したもの
- DVDドライブ搭載のWindows7パソコン
- Windows8 Proのオリジナルインストール用DVD
- 空のUSBメモリ4GB
コマンドプロンプトを管理者で実行 - Windows7での作成例
- USBメモリとインストールDVDをパソコンセット
- パソコンにUSBメモリを差し込み、
- Windows8のインストールDVDをDVDドライブに挿入します。
- コマンドプロンプトを管理者として起動
- デスクトップ画面の左下のスタートボタンをクリック。
- 開いたウィンドウの左側の下ある「すべてのプログラム」をクリック。
- 「アクセサリ」フォルダをクリック内の「コマンド プロンプト」を右クリック。
- 「管理者として実行」を選択。
- 「次のプログラムにこのコンピューターへの変更を許可しましすか?」で「はい」を選択。コマンド画面が起動します。
- コマンドプロンプトのその他の起動方法
- 「プログラムのファイルと検索」に「cmd」と入力。
- 「cmd.exe」を右クリック、管理者として実行、でも同様に起動できます。
diskpartコマンド
- diskpart
- コマンド プロンプトの画面で、小文字で「diskpart」と入力し、Enter。
- コマンドの入力の時、「 」は必要ありません。(以下同様)
- 少し待つと、「DISKPART>」と大文字に変換されます。
ディスクの一覧の表示と選択と消去
- list disk
- 続いて「list disk」と入力して、Enter。
- PCに接続されているディスクの一覧が表示されます。
- ブータブルUSB作成用のUSBメモリが認識されたかを確認。
- 画像では「ディスク1 オンライン 3850MB」と認識されました。
- select disk
- このPC環境では「ディスク1」でしたので、「select disk 1」と入力してEnter。
- 「ディスク1が選択されました。」と表示され、USBメモリが選択されました。
- *ここでデータの入っているHDDやSSDを選択しないように注意!!
- clean - USBのデータはすべて消えます
- 選択したUSBメモリを初期化します。「clean」と入力してEnter。
- 「DiskPartはディスクを正常にクリーンな状態にしました。」と表示されます。
- *必要なデータは、事前にバックアップをとりましょう。
パーティションの作成と選択
- create partition primary
- パーティションを作成。
- 「create partition primary」と入力してEnter。
- 「DiskPartは指定したパーティションの作成に成功しました。」と表示されます。
- serect partition 1
- 続いて「serect partition 1」と入力、Enter。
- 「パーティション1が選択されました。」と表示されます。
- active
- 選択したパーティションをアクティブにします。
- 「active」と入力、Enter。
- 「DiskPartは現在のパーティションをアクティブとしてマークしました。」と表示されます。
- 「パーティション1が選択されました。」と表示されない(2013年11月 追記)
- Windows 8.1 のアップグレードデータをダウンロードして、同様にブータブルUSBを作成しました。その際、「serect partition 1」を入力したところで、
前回とは異なり、コマンドと説明の一覧が表示されました。
フォーマットが完了したら、ドライブ文字の割り当て
- format fs=fat32 quick
- 「format fs=fat32 quick」と入力し、フォーマットします。
- 参考画像では「format fs=fat32」入力していますが、フォーマット完了までに時間がかかります。
- フォーマットが完了すると、「DiskPartは、ボリュームのフォーマットを完了しました」と出ます。
- assign
- 「assign」と入力してドライブ文字を割り当てます。
- 「DiskPartはドライブ文字またはマウントポイントを正常に割り当てました。」と表示されます。
- exit
- 「exit」と入力してdiskpartを終了します。
- 「DiskPartを終了しています...」と表示されます。
ファイルのコピー - Windows8のOSデータをUSBメモリに書き込む
- xcopy F:\*.* /s/e/f H:\
- コマンドプロンプトの画面で、「xcopy F:\*.* /s/e/f H:\」と入力。
- 大文字の「F」と「H」はPCの環境によって変更してください。
- ここでの「F」は「DVDドライブ」を指し、「H」は「USBメモリ」です。
- ドライブ文字(アルファベット記号)は、「スタート」・「コンピューター」を開いて確認します。
- 30分くらいでファイルのコピーが完了します。
- cd /D F:\boot
- USBメモリにブートコードを書き込みます。
- 「cd /D F:\boot」と入力してEnter。
- ここでの「F」も先ほど同様、「DVDドライブ」の場所です。
ブートコードを書き込んで完成!
- bootsect /nt60 H:
- 「cd /D F:\boot」と入力したので、コマンドプロンプトでは、「F:\boot>」に変わります。
- 「bootsect /nt60 H:」と入力。
- この「H」も「USBメモリ」の場所を指します。
- Enterを押すと、コマンドプロンプトの画面で4行追加されます。
- Bootcode was successfully~
- 最後に「Bootcode was successfully update on all targeted volumes.」と出たらブータブルUSBの完成です。
- コンピューターの中のUSBメモリのアイコンが変化
- 完成後に「コンピューター」の画面を開くと、「リムーバルディスク」のアイコンがインストール用のDVDと同じアイコンに変わります。
完成したブータブルUSBを使って、OSをインストール
- BIOS設定の起動順位をUSB起動に変える
- パソコンの電源を入れたら、OSが起動する前に「Delete」キーを何度か押します。
- 上手く行くとBIOS設定画面に変わります。
- Boot項目を選び、起動順位をUSBを1番になるように設定したらOKです。
- 設定を保存して、再起動すればUSBから読み込みます。
OSインストール画面が表示されます。
大切なデータを消さないよう、バックアップをしっかり取って遊んでみましょう!
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