ベリル
鉱物種名:ベリル「BERYL」
鉱物種名「ベリル」で宝石として有名なのは、「エメラルド」と「アクアマリン」ですが、他にも「モルガナイト」、「ヘリオドール」、「レッドベリル」と無色の「ゴシェナイト」があります。着色原因は鉄やマンガンといった元素の混入によるものです。
イエロー・ベリル
- イエロー・ベリル色と特徴
- 黄色いベリルの変種をイエロー・ベリルと呼びます。
- 着色原因は上記アクアマリンと同じ、微量に混入した元素:鉄(Fe)による。
- なぜ色が変わるのかは不明
- エメラルドではないグリーン・ベリルの着色原因も同じ元素:鉄(Fe)によるが、どのように黄色・青色・緑色に色分けされるのか解明されていません。
- 別名
- ヘリオドール(ギリシア語で太陽を意味する「helios」言葉に由来)」や「ゴールデン・ベリル」とも呼ばれます。
- 処理
- 一部、放射線処理の可能性あり。
モルガナイト
ピンク色のベリルの変種を、モルガナイトと呼びます。アメリカの大銀行家J.P.モルガンは、宝石収集家としても有名でした。そのコレクションの中でも名品は、アメリカ自然史博物館に寄贈され「モルガン・コレクション」となっています。そのモルガンにちなんで、宝石学者のクンツが付けた名前です。
- モルガナイトの色と特徴
- ピンク色から淡い赤紫色をした優しい印象を持つ宝石で、着色原因は不純物として微量に混入した元素:マンガン(Mg)とセシウム(Cs)によるもの。
- ペツォッタイト
- 2002年に、濃い鮮やかなピンク色のベリルが発見されました。元素:リチウムとセシウム含有による新種のベリルで「ペツォッタイト」と名付けられました。同じピンク色でも、モルガナイトとはまったく雰囲気が違います。成分の分析が確定していなく、ベリルの仲間ではないという説もあります。
- 宝石鑑定士の目線
- 他のベリルよりも、屈折率と比重が高い。
- 処理
- モルガナイトは、通常、色の改変を目的とした人為的処理が施されます。400℃程度の低温加熱処理や照射処理で、黄味をとばし少しでも濃いピンク色にされます。
グリーン・ベリル
色が明るすぎたり、彩度が低くエメラルドに分類されない緑色のベリルの変種名。
- グリーン・ベリルの色と特徴
- 透明度が高く淡い緑色で、元素:鉄(Fe)により着色。同系色のベリルであるエメラルドとの違いは、混入する元素が鉄とクロムで異なることと、結晶成長の過程によるもの。エメラルド結晶はインクルージョンが多く小さいですが、グリーン・ベリル結晶は大きく、インクルージョンの少ないものが産出します
- 過酷な条件で成長するエメラルド
- ベリルの中でエメラルドにインクルージョンが多いのは、地下深くの花崗岩と変成岩の火成活動が作用する過酷な条件下で結晶成長するためです。
ゴシェナイト
- ゴシェナイトの色と特徴
- 無色のベリル。ホワイト・ベリルとも呼ばれます。宝石用に加工されたものはあまり見かけません。
- 名前の由来
- 最初に発見された、アメリカのマサチューセッツ州のゴッシェンにちなんで命名されました。眼鏡のレンズとして利用されたこともあります。
レッド・ベリル
1904年にアメリカのユタ州で発見された、新しいベリルの変種。産出量は少なく希少。「レッド・エメラルド」と呼ばれることもある宝石。
- レッド・ベリルの色と特徴
- 酸化マンガンの混入によって生まれた赤色。
- 名称について
- 現在は変種名「レッド・ベリル」と表記されることが多い。「レッド・エメラルド」と呼ぶのは相応しくないと、名称については意見が分かれます。別名:「ビスクバイト」
- アイオライト
- アクアマリン
- アメシスト
- アレキサンドライト
- エメラルド
- オパール
- ガーネット
- コランダム
- サファイア
- ジェイダイト
- スピネル
- ダイヤモンド
- トパーズ
- トルコ石
- トルマリン
- ネフライト
- ペリドット
- ベリル
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