新潟市にある宝石鑑定士のいる小さな宝石屋さん

ルビーの指輪

ルビー RUBY

宝石名:ルビー 鉱物種名:コランダム

インドの古いサンスクリット語で「宝石の王」と呼ばれたルビー。その鮮やかな赤色が炎・血・情熱を連想させることから、出血を止め炎症性の疾患を治す石、安産や勝利のお守り、また、幸せな人生を約束する宝石とも信じられたようです。

ルビーは燃えるような赤色が印象的な宝石、伝統的な産地はビルマ(現在のミャンマー)のモゴック地方。近年はタイやスリランカ、ミャンマーのモンスー地方などで産出します。

  • 誕生石 : 7月
  • 星座石 : やぎ座
  • 宝石言葉 : 情熱、慈しみ、幸運など
  • 勇敢になる、危険から身を護る、無敵の力を与える、悲しみを追い払う
ルビーのものがたり
ビルマの人々にとってルビーは、無敵の力を授ける幸運のお守りでした。悲しみを追い払い、欲望を制御し、毒薬に打ち勝つというなんとも心強い宝石です。
ルビーがコランダムと分類されたのは1798年のこと。それ以前はガーネットやスピネルなどの透明で赤い宝石を混同して、ルビーと呼んでいました。1367年以来、英国王室の王冠に飾られた「黒太子のルビー」という170キャラットの宝石は、19世紀になってスピネルと鑑別されました。

ルビーの色と特徴

コランダムと呼ばれる鉱物の中で、赤色の宝石をルビーと呼びます。

コランダムそのものは無色透明。しかし結晶の成長中に、元素のクロムが取り込まれると赤いルビーへと変化します。大量に入り過ぎると暗い色になり、宝石としての美しさは下がります。適度な量が美しさのポイントです。

最高級の色
最高品質のルビーは、ピジョンブラッド(鳩の血)と呼ばれる鮮やかな赤色。ビーフブラッドは暗い赤色で、ピジョンブラッドより価値は下がります。
薄い赤色ではルビーと呼べません
赤系コランダムでも色の薄いものはルビーと呼べず、ピンクサファイアと呼びます。
名前の由来
ラテン語で赤を意味する「rubeus」(ルベウス)に由来。日本語では、ルビーの鉱物名コランダムを鋼玉(こうぎょく)と呼び、ルビーは同音異義語で紅玉(こうぎょく)と表記されます。

ルビーの鉱物データ

主成分はアルミニウムと酸素です。

  • 化学組成  :  Al2O3
  • 結晶系  : 六方晶系(三方晶系)
  • 光学特徴  : DR 1軸性ネガティブ
  • 屈折率 :1.762~1.770(+0.009、-0.005)
  • 複屈折  : 0.008~0.010
  • 蛍光性  : LWで赤色の蛍光を確認しやすい
  • 色因  : 主にクロム
  • 比重  : 4.00(±0.05)
  • モース硬度  : 9
  • クリベージ  : なし
  • 靱性  : 優秀
処理
色を良くするための熱処理は一般的。鉛ガラス充填処理ルビーも存在します。
初めて作られた人工宝石
フランスの科学者・ベルヌイが世界で初めてルビーを作ることに成功しました。
身の回りの合成ルビー
時計の歯車の軸受け、研磨剤やレーザー光線用のレンズなど、現在の工業に合成ルビー無くてはならない存在です。
宝石鑑定士の目線
ルビーは長波紫外線による、赤色の蛍光反応を示すことが多くあります。暗闇で赤く光るルビーは、神秘的に燃えるドラゴンの目のようです。強い蛍光反応を示すルビーは太陽光でも蛍光するため、夏の屋外で鮮やかさを増して輝きます。
逆に蛍光灯や雨の日の自然光の下では美しさが減り、品質の比較がしにくくなります。品質を見極めるには、光源を変えて確認するなど注意しましょう。
ガーネットやスピネルと見分ける時にも紫外線は有効です。
鑑別特徴
シルク・インクルージョンやフィンガープリントは、ルビーらしい特徴です。
また、六方晶系の成長線及びカラーゾーニングを確認できる場合があります 。ルビーの結晶は新しい層を形成しながら成長するので、地質学的条件と環境の違いにより、累帯構造と呼ばれる色の変化が生まれます。
スター・ルビー
カボション・カットにすると、アステリズム(スター効果)が現れるルビー。
アステリズム
スポットライトで宝石の正面を照らすと、中心から6本の白い光の筋が見える現象のこと。アステリズムは、不純物であるルチル(シルクインクルージョン)による。ルチルが互いに規則正しい60°の角度で交わるため、光の筋がスターに見えるのです。

ご自身で宝石を楽しむためのアトリエトントンからのアドバイス

黒みが少なく透明感のある赤色を選びましょう。
きれいな結晶が育ちにくいルビーは、大きくなるほど高価です。
ピジョン・ブラッドカラーが最高品質ですが、国や時代、個人差によって濃淡や色合いの好みに差があるので、一番きれいに見える宝石を第一印象で選ぶのもいいのです。

高品質なモゴック産
サファイアといえば、カシミール産。エメラルドは、コロンビアのムゾー産といわれるように、ルビーといえばモゴック鉱山から産出したものが、高品質といわれます。
お手入れ
通常は柔らかい布のから拭きで十分です。洗う場合は洗面器にぬるま湯をためて、洗剤をつけた歯ブラシなどで優しく洗ってください。
オイル処理が施されていなければ、超音波洗浄機も通常は安全とされています。
  • 超音波洗浄機 : 安全(双晶やオイル処理などには注意)
  • 化粧品 : 安全
  • 熱 : 安全
  • ぬるめの石鹸水 : 安全(オイル処理などは避ける)

他の宝石とぶつけず、また強い衝撃は加えないように注意しましょう。

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