金づちでたたく鍛造作業
トントン叩いて材料を作る
純銀の熔解でできた銀のインゴットを、金づちで叩いて鍛え延ばします。叩いた銀材をローラーにかけて、シルバーリング用の棒材を作ります。
金づちで叩いて締める - 鍛造作業
あけ型から取り出した銀塊を金づちで叩いて鍛えます。シルバーアクセサリー作りの基本作業です。
- 四面をたたき、地金を締める
- カラカミ槌を使い、金床の上で銀を叩きます。叩くことで地金が締まり、割れにくく加工しやすい地金に変化します。自分の指を叩かないように注意します。手で持ちにくい時はヤットコ(ペンチ等)で持って叩きます。
- 加工硬化
- 鍛造は、銀粘土やワックス鋳造のシルバー製品と異なる手作りならではの工程です。銀材の「やわらかさ」「かたさ」が実感できます。裏表180度に交互に返して叩くと、歪みにくいです。
- 良い地金を作る
- アトリエトントンのペアリングじっくり手作りコースで最初に行う工程です。 良いペアリングができるようしっかり叩きます。
焼きなまし
銀は叩いたり曲げたり加工を続けると、徐々に硬さが出てきます(加工硬化)。硬化した銀は加工しにくく割れたり肌が荒れたりします。適度なタイミングで、やきなましをして銀を軟らかい状態へと戻します。
- 加熱する
- ガスバーナーで火をあて、少しずつ温度をあげます。
- 銀がほのかに赤くなる
- ガスバーナーで加熱すると、銀の光沢が消えて白くくすみます。さらに火を当て続けると淡い桜色になります。よく観察して表面が熔けないように気をつけます。
- 水に入れて急冷
- 桜色になったら加熱を止め、水に入れて急冷します。焼なましをすると軟らかさが戻り、再び加工しやすくなります。銀が硬くなるたび、このなまし作業を繰り返します。
ローラーで銀の角棒を作る
- 溝ロール
- 地金を溝付きロールに通します。ローラーの調整は強く締めず少しずつ細くなるように、軽い力でハンドルが回せる程度で使います。地金は一定方向に通します。
- 倍の長さになったら焼なまし
- ロールにかけると、銀が細く長く延びます。2倍の長さになったら焼きなましをします。銀の4.0mm角棒の完成です。
- 指輪のデザインを決める
- リングのデザインや幅に合わせて工程が変わります。
この作業は、指輪だけでなくシルバーアクセサリー作りの基本です。アトリエトントンのじっくり手作りコースでは、この鍛造作業から手作りできます。
仲良しのお友達や恋人と手作りに挑戦しませんか?
アトリエトントンの手作り工房は手作りを楽しめるように1組の予約制です。おひとりからお友達と1~4人まで一緒に手作りできます。
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