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彫金とシルバークラフトの用語集

彫金とシルバークラフトの用語集

彫金とシルバークラフトの用語集

アトリエトントンでクラフト体験の際によくつかう彫金用語をまとめました。

ジュエリーで使用する金属

ジュエリーに使われる金属は、貴金属と呼ばれる主にゴールド、シルバー、プラチナの3種類。

そのままではやわらかすぎて傷がついたり変形しやすいので、ジュエリー用には他の金属を混ぜて硬くします。

この混ぜる金属は、割金(わりがね)と呼びます。

銀・シルバー・Silver
展性と延性に優れた加工しやすい金属。金とプラチナに比べ、安価で彫金でもよく使用される金属。
純銀は1000分比で999.9%とほとんど不純物を含みません。純銀は「フォーナイン」や「さら」とも呼ばれます。
シルバー925
シルバー925は、1000分比で銀と銅を925対75の割合で混ぜた合金です。スターリング・シルバーとも呼ばれます。主に鋳造用の銀として利用されます。鋳造(キャスト)製法で作らたシルバー製品に多くみられます。
シルバー950
同じく1000分比で、銀と銅の割合が950対50のシルバー合金です。主に手作り用の銀材料に使用されます。
融点は、約930℃。
金・ゴールド・Gold
ゴールドの純度は、カラット(K)で表され、日本では主に24分率で表示されます。
18Kと刻印がある場合は、18/24で、3/4が純金であることを示します。ヨーロッパでは1000分率での表示が一般的で、750と刻印されたゴールド製品を多く見かけます。
純金の融点は、約1063℃。
18金(銀5/銅5)は金合金は、約927℃。
プラチナ
プラチナの割金にはパラジウム等が使われます。パラジウムを1割混ぜたプラチナ900が一般的。
プラチナの融点は、非常に高温で1769℃です。熔解する際には、酸素バーナーが必要です。

彫金作業で使う道具の名称と用語

ミゾ台
指輪用の甲丸線を作るときに使用します。
幅の異なる半円のミゾが刻まれた金属製のブロック。ミゾの上になました銀の地金を置き、金槌で叩いてカマボコ型に整えます。
銀ロウ
ロウは金属を接合させる材料。電子工作に使用する、ハンダのように使います。
銀ロウは、銀に銅や亜鉛を混ぜた合金で、配合より融点が変わります。
アトリエトントンの手作り工房では、早ロウ、5分ロウ、3分ロウの3種類の銀ロウを使います。
作品のロウ付けの場所や数を考慮し、融点の高い銀ロウから使用します。
加工硬化
貴金属を叩く、伸ばす、曲げたりすると徐々に硬くなります。このような金属の性質を加工硬化と呼びます。
硬くなると作業がしにくくなるだけでなく、ヒビが入ったり割れてしまいます。このような時は、なまし作業をします。
焼鈍(やきなまし)
加熱するともとのようにやわらかさを取り戻します。作業途中で加工硬化したらなましてから作業を続けます。
なましの方法
純銀をバーナーの炎で加熱すると、表面にあった光沢はなくなり、白っぽく変色します。その後、ピンク色に変わればOKです。水の中に入れて冷やします。
ノギス
ノギスは地金の厚さや幅を測るときに使います。定規よりも正確に測ることができます。ちなみにノギスとはドイツ語です。ノギスは厚さや幅にはジョウを、リングの内径を測りたい時はクチバシを使います。スライダーの0の位置の数字を読みます。小数点はバーニヤメモリと本体が一致した数値を読みます。アトリエトントンで実際に使っていただく時に詳しくご説明します。
金づち
ジュエリー作りに使う代表的な金づちは、のべづち(別名からかみづち)、いもづち、おたふくづち。金づちの大きさはそれぞれ揃っているので、目的に合わせて用意します。
ケガキ・カニコンパス
先端をとがらせた鉄の棒で、地金の表面に線を描くときに使います。片方がコンパスになっているので、円を描いたり、均等に印を付けることができます。
リング・ゲージ
指のサイズを測ります。ピッタリ合ったリングの番号が指のサイズです。
糸鋸
歯は13種類。通常は0番。細かい作業は04番。厚いものには4番など、切る地金の厚さや目的によって歯を取り替えます。歯の向きも変えて、引き切り・押し切りと使い分けます。糸鋸を持った手の力を抜いて一定のスピードで動かすと、歯が折れにくく、きれいに切れます。糸鋸の歯は張りすぎると折れやすくなるし、張りが足りないとブレてきれいに切れません。ちょうど良い強さでセットしましょう。
ロウ切りばさみ
ロウ付け時に使用するロウを切るためのはさみ。細い銀線も切りますが、硬いものや厚いものを切ると、刃をダメにしてしまうので注意します。
くい切り・ニッパー
棒材・線材を切るときに使用します。線の太さによって、使い分けます。
金切りばさみ
金属専用のはさみ。直線用と、曲線を切るための柳刃があります。大きいはさみなので、女性の手では扱いづらいです。
ヤットコ
つかんで曲げる道具。先端を使いやすいように加工して使います。作業に応じて、たくさんの種類があります。
芯金
地金をリング状に丸める場合や、厚い地金を曲げるときに当てて使います。
手万力
小さいリングやパーツを板で挟んで固定し、手に持って使う道具。木でできているため、地金に傷をつける心配がありません。小さすぎて、ヤスリがけやノコ作業が難しいときに使うと便利です。
ピンセット
細かいパーツやロウ付け時に使用。ピンセットに慣れなくては、細かい作業ができません。先端が細い精密なものや、先が曲がったもの、逆に開くものなど、大きさも含めてたくさんの種類があり、ジュエリー作りの用途に応じて使い分けます。
第三の手
ロウ付け作業時に、重い台についたピンセットにパーツを挟んで固定します。両手が使えて、作業が楽になります。最初に教わったときは「奥の手」と呼んでいました。
刻印
貴金属の品位や、セットした石の重さを印した金属のスタンプ。金づちで叩いて、指輪の腕やパーツに刻印します。水平をとって、左右均等に力が入るように、慎重にしるしをつけます。

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